だから何回も言うけどイントゥ・ザ・ウッズはド名作なんだって。

スマホ打ちなのでわざわざ記号で変換して「・」打つのめんどくさいからイントゥザウッズと言わせてもらうが、とにかくタイトルの通りイントゥザウッズという映画は名作中の名作。ド名作なのである。

 

にもかかわらずイントゥザウッズと打つとサジェストには「つまらない」だの「伝えたいこと なに」だの表示され評価は4000コメント近くあるうちの星平均が2.9というなんとも散々な現実。

 

とはいえ評価が下がる理由はなんとなくわかる。

 

まずミュージカル作品であること。

次にダークファンタジー作品であること。

そしてクロスオーバー作品であること。

 

pixivだったら確実に注意書きが必要になるようなジャンルがふたつも入っている上に好き嫌いが別れるミュージカル作品なのになぜかミュージカル作品だと知らずに劇場へ足を運んだ人が多かったらしく、当然高評価は付きにくいだろう。それは頷ける。わかるよ。

 

いやでも2.9って。2.9はないだろ。

ニセコイの実写映画ですら3.0あるんだぞ。

もうわけがわからん。

 

もしディズニー+に加入しているなら、是非とも今すぐ二度目の視聴をお願いしたい。

いや〜家族がTSUTAYAで借りてたから2回は観たことあるんだよねという方。

ゴタゴタ言わずに3度目観てこい。

 

ネタバレしたくないのでオチは言わないが、ダークファンタジーでありながらもきちんと最後はハッピーエンドなのも最高だし、だからといって「全員いい人!」とはならずどこか引っかかった納得のいかない気持ちを心の3%くらいに置きながら終了するのだ。最高である。

ただ全員いい人ではないがそのせいで傷付く人は最終的に誰もいないので(何を言っているか分からないかもしれないが本当にそうなので頼むから観てくれ)、「うわー…まあでも人間そんなもんなんかなあ。腹立つなあ」くらいの感情で済む。なんて可哀想なんだと思って同情の涙が出ることが「ない」とは言わないが、結果的にどう考えても可哀想じゃないので安心して欲しい。多分童話の定番、因果応報的なことも入れ込んでるんだと思う。

つかこれ絶対見たことある人にしか伝わってないなーごめん。語彙なくてごめん。

 

で、ミュージカル作品が好きな人はその音楽の良さが気になると思うが、これもまた安心して欲しい。

なんてったって天下のディズニーなのだ。

大船に乗ったつもりで優雅に聴いて何ら問題はない。

グレイテストショーマンのように完成された音楽を歌うのとレミゼ的なその場その場で正に思ったことを歌にしている「所謂ミュージカル」の丁度あいだをとっている(個人の感想)のがとても心地いい。

しかしとにかくあらゆるシーンで歌って歌って歌いまくるので、ミュージカル好きな私でさえ「いや歌で誤魔化そうとすんなよ」と言いたくなってしまうところはあった。

音楽は好きだけどミュージカル作品はちょっと苦手かもという人は「そういうものだ」ということを脳内にしっかり叩き込んでから観ないと、恐らく「えここで歌うわけ?」という違和感に支配されすぎて集中できないと思う。

 

とはいえ視聴一回目はそんなものでいいのである。

 

「えーせっかく綺麗な童話で終わってんだから下手に弄り返すなよー」

「なんかなんでああなったのかよく分からんまま終わったな…」

「え?結局お前らそれで良かったん?」

 

と大量のハテナを抱えて観終わっていいのである。

面白くなるのは2回目以降だ。

 

文学部のくせして語彙がないので教科書みたいな喋りになるが、キャラクターの心情を段々段々想像し理解出来るようになりいつの間にか寄り添えるようになり深みにハマっていく感覚をぜひ味わって欲しい。

ハマっていく感覚をなんかいい感じに例えたかったけど上手いこと言えねえのでもうこれは体験してもらうしかない。

 

初めは気にもしてなかったカットの秒数が、初めは思い付かなかったキャラクターの心情と結びついたと感じる楽しさったらもう。

私がお金持ちだったらイントゥザウッズ考察本書いて関係者の方に配って丸つけしてもらってたね。

 

たとえば本を読んだ後や曲を聴き終わったあと、自分で考察するのが好きな人は特に楽しく観れるのではないだろうか。

 

残念なことにあまりにも評価が付いていないせいで考察をネットで探すのが結構難しいので、考察見るのが好きって人はむしろモヤモヤしたまま観終えてしまうかもしれない。いやでもそれでも観た方がいいと思うけど。

 

自分でも自覚があるくらい支離滅裂本題からそれまくりな文章を書いてしまっているのだが、とにかく私はイントゥザウッズを観て欲しいのだ。

おもしろいから。マジで。

 

個人の感想じゃん、個人のおもしろさを押し付けてるだけじゃんと思われてもいい。

私はそんなに特異な人間じゃないから私が面白いと思うものは大体みんな面白いっていうし私がつまらないものは大体みんなもつまらないのだ。

だからきっとこの映画もみんなふんわりとした雰囲気に飲まれすぎてしまっただけで本来は面白いのだ。

私は偶然ディズニーが大好きでディズニー+に入っていて中古でCDを買っていたからこのおもしろさを再確認出来ただけなのだ。

映画館から出てから発した一言目が「なんか暗かった」だった私が2回目をこれだけ勧めるんだから信じてほしい。騙されたと思って、と言うやつである。